さて、フィールドに行く準備は整いましたか?
これを読めば即実戦で釣果間違いなしです。最新テクニックから潮の見方まで可能な限りお教えします。
★ご注意
ここに記載する釣り方は駿河湾を中心に太平洋側の例です。日本海側や東北地方のトップシーズンが冬場の地域では必ずしも当てはまらないことがあります。
Sトロでは海岸線を回遊する青物を狙うわけで、至近距離にはなかなか回遊しないものです。
そこで
正確な方向性と飛距離が重要なポイントとなってきます。
追い風の時には4色(100m)、向かい風でも3色(75m)は投げられるようになりましょう。
基本に忠実なオーバーベッドキャストで遠くに飛ばせるようになりましょう。
シーズン中の浜は混んでいます。サイドスローなど変則的な投げ方は危険ですしマナー違反です。
思い切り投げる、そして釣るこれがSトロの醍醐味です。
本は竿を立ててリーリングします。Sトロのタックルは意外に重たいものです。竿を立てて竿尻を太股に挟んでリーリングします。疲れない合理的なやり方なのです。
ただし、強風の時や防波堤など足場の高い所などでは竿を下げてリーリングします。
強風の時などは竿先を水面近くまで下げ風を避けるとともにラインの流れをおさえます。
また、防波堤などでは逆に竿先を下に向けてリーリングするとよいでしょう。
Sトロの基本はトップの釣りです。
魚の活性の高い初期から最盛期の真夏までは
早引きでトップを狙います。
その時にはトレーラーを波立たせていかにも小魚が逃げまどうか如く演出して青物達にアピールします。
トレーラーは遠くに飛ばすオモリ以外に演出道具なのです。
トレーラーを波立たせるためには、ギア比の低いリールでは難しくギア比の高いリールが必要となってきます。
また、ハリスが短いと早巻き時に弓角が水面から出てしまい、せっかく追って来た青物を射止めることが出来ません。
アピールするにはマウスなどのトレーラーが波飛沫も大きく威力がありますが、飛距離がジェット天秤に比べると半分ほどしかなく、余程至近距離に回遊した場合以外には効果がありません。

確な方向性とナブラより遠距離に飛ばすことが必要です。
ナブラを発見したら自分の射程距離まで待って狙いを定めてキャストします。ナブラの進行スピードも計算に入れなくてはいけません。
その時にナブラの中に着水させてはいけません。群れがビックリして海中に沈み釣れなくなってしまいます。ナブラの進行方向より先にキャストしてナブラより5〜10メートル先で弓角を引いて来ます。ナブラの中央を通しても案外釣れないものです。必ずナブラの手前を通します。
また、ナブラの後方を通してもほとんど釣れません。
ナブラの進行スピードはソウダなどは早く、1回のナブラでチャンスは1回ほどしかなくワカシなどでも2〜3匹釣れれば良い方ですので、慎重かつ大胆に狙って下さい。
また、トップで魚の反応が悪い場合は着水後5〜10秒カウントして、ナブラの下を通すのも効果があります。
Sトロ最高の醍醐味は青物が追って来る姿が目視出来ることにあります。
活性の高い時は1つの弓角に10匹ほどの青物が追いかけて来る姿も見られる場合もあります。
その時貴方はどうしますか?  そのままのリーリングスピードではなかなかヒットしません。微妙にスピードを遅くして弓角を食わせるのです。言葉で言ってもなかなか身に付きませんので、沢山経験して、この楽しさを味わって下さい。
上手くなると50メーターほど追わせて、波打ち際で食わせるまで青物をコントロール出来るようになります。こんな釣りは他にはありませんょ〜 !!
ーズン初期から真夏の最盛期までは、トップ(表層)で青物が狙えます。
Sトロはただ投げて引いてくるだけの単純かつ明快な釣りなのです。
それでいて、トップシーズンには誰にでもそれなりの釣果が有り、釣れないことも無く楽しめます。
ただし、その日の活性・天候などの条件でトップでは釣れないこともありますが、その様な時は中層やボトムを狙うことをしましょう。
そもそも、数年前まではSトロで中層やボトムを狙う人はいなく、すべての人がトップだけで釣りをしていました。それでも釣れていたのです。
ップで渋めの時には、中層を狙うと効果が有る場合があります。
水深が深い所では5秒・10秒・15秒と探りながら弓角を引いて来ます。アタリがあれば、次回からはそのタナを探ります。
ベイトの群れが表層にいる時にもベイトの向こう側に投げベイトの下側に弓角を通します。青物はベイトの下側にいるものです。
ーズン後半にはトップや中層では釣れなくなって来ます。そうなってきましたらボトム(底)を狙います。
カンパチなどは海底を回遊している場合が多く
必ず着底を確認することが重要なポイントです。
中途半端な底取りでは魚は釣れません。
着水したらカウントを取りながらオモリを沈ませます。REラインなら糸の伸びがが無いのでオモリが底に着いたことが分かるはずです。
着底したらすぐに糸フケを取り巻き始めます。すぐに巻き上げないと根掛かりしますので注意して下さい。

岡では他の地方と違いトップオンリーの釣りでしたが、ボトム・中層と探りを入れることを独自にやり始めたのは私達でした。特に石津浜のカンパチではボトムの取り方など実戦経験を積み、ビルドアップしました。
ップや中層を狙う場合は遠投して広く探るのですが、ボトムを狙う場合は飛距離に変化をつけて狙います。
それぞれのフィールドには魚道があり回遊魚はその魚道を通ります。むやみに遠投すれば良いのではなく、飛距離に変化をつけ魚道の位置を探ります。
魚道の位置が分かれば、もうこちらのものです。次からはその位置を重点的に探ります。
ボトムを探られるようになれば青物との本物の駆け引きが味わえて、Sトロの応用がさらに広がります。
ンパチなどは底にへばり付いている場合が多く、幼魚はその限りではないですが、着底後2〜5巻き位でよくヒットします。そのことから弓角が底に到達する時に魚は興味を持って見ていると思われます。
そのことから、ボトム狙いの場合は
着底は必ずとる、すかさず糸フケをとり巻き始めて魚が関心を持っている間に弓角を動かせば関心を持った魚は食いついて来るでしょう。
また、この方法では底物も釣れる確率が高く沖エソやハタなどがよく釣れます。
ップ・中層・ボトムでも弓角を引くスピードは重要です。
標準は1秒間に1.5〜2メートル位のリーリングスピードです。と、数字で出しても解らないと思います。
こればかりは経験です。釣行を沢山こなして身につけて下さい。
また、冬場の青物の場合は海水温が低く活性が低いので、リーリングスピードも遅く巻きます。
対象魚によっても変化させます。食い方の下手な魚は遅く、上手な魚は早く巻きます。
Sトロの場合、ルアーと違いオモリの後にハリスがあるためにアクションをくわえても弓角までほとんど伝わりません。
最近の長ハリスではこの傾向は強く、どうしてもアクションをつけたいと思う方はハリスを極端に短くするしかありません。
変化をつけるには、スピードの変化しかないのです。
の釣法はトップのシイラに有効な釣り方で、着水後最初の2〜30メーターは全速で弓角を引き、トレーラーを出来るだけ波立たせてアピールします。その後、通常のスピードに落とします。
射程距離外に回遊している青物にも効果があり、最初のアピールで射程距離外にいた青物が弓角めがけて追って来ます。
Sトロはアクションが効かないのでスピードの変化で対応します。
早く、遅くの連続で弓角に変化を与えて青物を誘います。また、リーリングのスピードが速くて青物が追いきれない場合にも、この釣法ですとヒットする確率が高まります。
トップ、中層、ボトム、どこの層でも使え食いが渋い時などは試してみる価値があります。
タルジグのように縦の誘いが出来ないSトロでは、サバなど縦の誘いに弱い魚が釣れないこともあります。ルアーマンの横で指をくわえて敗北感を味わうわけですが・・・
その様な時には、
ストップ&ゴーで試して下さい。
早く引き、
一瞬動きを止めます。連続で繰り返します。
サバは動きが止まった瞬間に食ってくるでしょう。
ブルフック釣法です。
ハリスの長さは4メートルで後方から1メートル位の所にエダスを出します。エダスの長さは5センチ位にします。
この方法ですと糸絡みがありますが、慣れれば絡まなくなり、弓角の色を変えて付けるといち早くその日のアタリカラーが分かると言う利点もあります。
また、2匹かかるとかなりの引きでトップシーズンは楽しめ釣果も倍釣れると良いことずくめです。
エダスの位置が中心に近いと絡みやすく、バランスですがチャレンジしてどの位置がよいか発見して下さい。
新のSトロでは、エダスに付けるものは弓角とは限らず、伝統的な土佐カブラとかスキンサビキや最新のハンターバケなど各種使いますが、弓角が良い時やバケが良い時など日ムラがあります。カブラは色のバリエーションが少ないのが難点ですが、長年培われてきた実績は捨てがたく、デュエルのハンターバケはカラーバリエーションに優れ、その日のアタリカラーを調べるのに向いています。
この種類をエダスに付けると軽いため糸絡みの軽減にもつなかります。
ウスやスキップバニーなどを揃える時はシンキングタイプでは無く、フローティングタイプのものを買いましょう。
沈むものはジェット天秤で十分です。
マウスの特徴を生かすには浮く物が良く、超遅巻きでも弓角は表層にとどまり活性の低い時や波止、堤防などのフィールドに効果を示す場合があります。
また、浮く特徴を生かして餌に付いて擬餌針に無関心な青物やシーバスなどを釣る時にも使えます。
角も万能では無く、
一度、餌に付いた青物はなかなか弓角には反応してくれません。カゴ師のすぐそばで投げている時や、カゴ釣りポイントでは、青物は腹一杯にアミエビを食べており、無理してまで弓角を追わなくなっています。
そんな時には
フローティングマウスを使い、超スローで引き青物を誘いますが、運が良くないと釣れることはまれで、最良の方法はカゴ師の居ない別のポイントに移動することです。200メートル位離れても青物の反応は違い弓角への反応は良くなります。
止や堤防で釣行する方も多いと思いますが、青物が足下にいて弓角ではなかなか釣れない場合があります。
メタルジグが足下でガンガン釣れているのに、ハリスの長い弓角では青物が認識する前にオモリが水面から上がってしまい釣りになりません。
その様な時は長ハリスを捨てて、ハリスを極端に短くします。それでも反応しないようでしたら、フローティングマウスに変えてゆっくり引いてみて下さい。
短いハリスとフローティングマウスです。
こんなに苦労して釣っても楽しさは今一つ、やはりSトロの面白さと醍醐味は遠投にあります。
物が回遊しだして幼魚のカンパチなどは波打ち際を泳いでいるものです。小さいカンパチのヒットポイントはほとんど至近距離です。
今までの経験では、メーターシイラなども波打ち際1メートルで食って来ています。
立ち位置はやや後方に陣取り、弓角が完全に陸に上がるまで引き切ります。最後まで気を抜いてはいけません。
風の後など海はゴミだらけで、弓角にもゴミがかかり釣りにくいですが
弓角に付いた海草やビニールなどはその都度取り去らないと絶対に釣れません。
青物もよく見ています。ゴミが付いた弓角で釣れたためしが無いのです。
面倒くさいですが、必ず弓角に付いたゴミは取りましょう。
後は取り込み方ですが、弓角はメタルジグののようにハリが3本あってカエシも鋭くありません。糸が弛むとバレの原因になります。必ずテンションをかけて取り込みます。大物の時もドラグで対応してテンションは弛めないで、勝負にでます。強引に無理やり取り込む位の方がよいのです。
また、大荒れの後はゴミなどが漂ってよけい取り込みには慎重さが必要となって来ます。取り込みの時にゴミが絡むと、せっかく釣った魚はゴミに変身します。取り込みの時ゴミを避けるように引いて来るとバレも少なくなります。
最新の実釣編はいかがでしたか? 読んで釣れればいいのですが、、、、、
どの様な釣りも経験と観察眼が重要だと思います。次なるステップは海の見方です。それではどうぞ
釣果倍増編 次は釣果倍増編、
ニューハウツーフィッシュ3をご覧下さい。


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